交際上のマナー
相手が自分にとって不利な・嫌な行動をとる時、「相手の嫌な部分を引き出している自分がいるのではないか」と考える、今日この頃です。つまり、人間交際を豊かにしていく上で、相手の嫌な部分を引き出さない立ち居振る舞いをする責任が、あるのではないのか、と。
○使われていない=自分が使える=占有できる=ある日所有に化ける(かも)
過去に、いくつかの国の方々と生活を共にしたことがあります。以下は、ある国の人と暮らした時のエピソード。
部屋は各自一部屋。キッチンは共有。使い方については、4人の居住者全員で相談の上、以下のように決定。
①お皿や鍋など、各自の所有物は、それぞれスペースを割り当てて収納。
②コンロやその周辺は共有スペース。
③コンロや流し台、テーブルなどは、使用後は各自で掃除。
④キッチンのフロアの掃除は、輪番制。
⑤ゴミを集積場へ持っていくことも、同じく輪番制。
そして、和やかに新生活がスタート。のはずが、数日後、キッチンに行ってビックリ。
「共有スペース」のはずのコンロ周辺に、うず高く積まれたお皿や調味料の数々。
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調味料は、いかにも○○料理的なものばかり。
○○人学生に聞いてみると、「何か問題でも?」といった様子。
そう、彼らにとって、共有スペースとは、空いている=使える=事実上自分たちのものにできるスペースだったのです。
○相手のさらなる行動を招かない責任
そこで、改めて説明:「いやいや、ここは皆で使う場所だから、必要な時だけ使って、そうでない時は空けとくんだよ」
○○人:「オ~、ソ~リ~」(たぶん分かっていない)
かくして共有スペースは、「占領」から速やかに「解放」されたのでした。その後、この問題は再発しませんでした。
トラブルはなるべく起こさない、起こってしまった時は、なるべく悪化させない(事態をエスカレートさせない)、そのために必要な行動をとる、それもすぐに―実はこれ、人であれ国であれ、関係の継続を前提とするならば、当然のマナーであると思うのです。
2012年08月24日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: 雑文
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